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逢いたくて
話がしたくて
春を確かめに
そこに あなた が いてくれる
そんな
不安と
期待が
交差する
並木通り
桜並木の花のように
私は顔を桃色に染め
今か 今かと
胸高鳴らせ
落ちた花びらを拾い
その花びらの感触を
確かめて待つ
嗚呼
この花びらの感触だね と
あなた とも 確かめ 会えたなら
どんなに 嬉しいことでしょうか
こころは 花びらにそっと隠して
たとえ 簡単に 逢うことができなくなっても
この花びらの感触は
私のこころです。
決して忘れないあなたへのこころです。
触れるたびにあなたを想い出すこころです。
この花びらある限り
春が訪れるたび 何度でも 何度でも
私は 確かめられますよ。
私の胸の引き出しだけに
この花びら そっと しまって
花びら 濃い 桃色 に 染めて 。
花びら 孤悲 桃色 を 秘めて 。
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そんな淡く 切ない 恋心 に 似た 気持ちを
恋少ない 私にさえ ロマンチシズムに
掻き立てる 桜の季節に美しさを感じました。
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